マージャンやゴルフをやると人の性格がよくわかるといいますが、本当にそのとおりだと思います。今回、「戦略MG」をはじめてプレイしてみて面白かったのは参加者各人の性格が浮き彫りにされたことです。面白いように、参加者の各人がそれぞれ違った事業戦略を行って生きました。
Mさんは、開始早々、大型設備投資を行い大量生産による、薄利多売戦略を行ってきました。しかし、実際のビジネスでも値段による勝負は長くは続きません。製品がコモデティ化(マーケティング用語で、一般化ということ。差別化ができなく、価格勝負になってしまった商品やサービスを指す。)してしまうと、低価格戦略に走りたくなります。しかし、この戦略は長続きしません。高くても売れる付加価値をつけて、値段以外を購買選択の基準としている消費者に対して、商売を行っていく必要があります。値決めの基準として、原価を基準に売値を決めるコストアプローチを選択している経営者が多いですが、広告宣伝費や顧客フォローの費用を捻出できないばかりか、価格によって、ブラントスイッチを起こしやすい流動的な顧客を相手にすることとなります。 Mさんは、大量生産はしたものの販売価格を極端に低くしてしまい、「薄利少売」となり、固定費が回収できず赤字となってしまいました。 まぁ、実際、生産財に関しては価格勝負となってしまうのも仕方がないですが、品質やアフターフォローなどで差をつけ「適利通売」を行いたいものです。
 一方、Yさんは、Mさんと対照的に、付加価値をつけることで価格競争を避ける戦略をとってきました。はじめて「戦略MG」をプレイするのに、このポイントに気づくのはさすがだと思いました。この「戦略MG」では、研究開発を行うことで、価格勝負を避けることが可能になります。たとえば、研究開発を行って商品の付加価値を高めている場合には、販売価格が多少高くても商品が売れることとなります。Yさんは、開始早々、何度も研究開発を行って、製品の価値を高め価格競争を回避していました。私は、2期遅れて、その重要性に気づきましたが、結果的にYさんが一番良い利益を出していました。
女性参加者のIさんは、経営計画の重要性に気づいていました。事前に目標利益率等を決めることで、無理に低価格競争となった入札に参加しないなど、冷静な判断ができるようになったとのことです。ただ、あまりに慎重になったためか、すべての参加者が商品の欠品をしているビジネスチャンスに商品の販売を行うことができませんでした。競合がすべて欠品状態ですから、最高値でも販売することができました。このチャンスを逃したことを最後まで悔しがっていました。実際のビジネスでも、チャンスに後ろ髪はありません。いつでも、チャンスに備えられるようにしたいものです。 また、Iさんは、資金繰りの予測を誤ったため期中で突然現金がなくなり、高利の融資を申し込む羽目になりました。これによって、利益に悪影響がでていました。

一番、面白かったのが、Kさんです。「戦略MG」では、製造部門の機械作業員と営業マンを雇うことができるのですが、Kさんは、1人の社員に製造と営業を行わせていました。部門を移動する場合に研修費が必要となりますが、人を雇用する場合とは比較にならないほど節約ができます。Kさんは、このワンマン運転により、大幅な人件費の節約を図っていました。しかし、従業員が嫌気を指したのか突然の退職を言い渡され、事業がストップする自体に・・・^^;いやー社員の突然の退職は、よくあることですが、実際のビジネスに近いですね^^
以上の様に、それぞれの参加者がまったく違った戦略をとっていたのが印象的でした。ゲーム終了時に自社の経営状態の悪さの原因となった意思決定の反省をし、他の参加者からビジネス上のヒントを学ぶ。この「戦略MG」は、まさしく実際のビジネスを疑似体験していると思います。何かを学ぶときはまず実践し、その後に必要なアドバイスを受けると吸収力が違ってきます。この「戦略MG」を実施した後に、経営戦略やマーケティングの話をすると格段にビジネスの対応力が向上すると思います。ぜひ、社員教育等で「戦略MG」を使ってみてください。御社の社員の現場対応力が飛躍的に向上すると思います。
P.S.長くなりましたので、私の戦略はまた今度 テーマ:経営コンサルタント - ジャンル:ビジネス
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